(一部加筆した最新版です)
この度、私は名古屋音楽大学音楽療法専任講師として、ボニー式音楽とイメージ誘導法 (ボニー式GIM)の効果について事例研究を実施することにしました。
ボニー式GIMとは、対象者が非日常意識状態(リラックス状態、または意識の集中した状態)で西洋音楽やリラクセーション音楽を聴きながら、イメージを自然に思い浮かべ、それについてセラピストと対話することにより自己洞察を深める音楽心理療法の手法で、世界中で実践、研究されています。
しかしながら日本人へのボニー式GIMを用いた事例研究はまだわずかで、事例研究を通してその効果について考察する必要があります。それにより、ボニー式GIMの日本人への治療効果に関する示唆が得られます。
そこでこのボニー式GIMの事例研究に参加される方を募集します。対象は、自分の内面をボニー式GIMを通して探求してみたい成人です。今回は精神科病院で何らかの診断を受けたことのある人は、ご参加いただけません。また日本語による話し合いを通したコミュニケーション能力を持っている方が対象になります。
私は、現在ボニー式GIMの実践家になる為のトレーニングを受けている段階で、私が一人でボニー式GIMは実践できません。この実践はトレーニングの一部である練習セッションと兼ねて行われ、その過程はボニー式GIMの実践家であるスーパーバイザーの指導のもとに行われます。その為、実践の過程で明らかになることは、このスーパーバイザーとも共有されます(この部分を追加しました)。
参加される方には6回から10回程度の、継続的なボニー式GIMを受けて頂きます。1回あたり90分から120分のセッションで2週間に一回の頻度で行われます。場所は名古屋音楽大学の私の研究室を用います。そしてこの経過や結果を事例研究論文としてまとめます。
事例研究に参加されるのに、次の項目について十分にご理解いただいた上でご参加頂きます。
• この事例研究への参加は、参加される方の自由であること
• この事例研究に参加するのは無料で、お金や相当の対価を求められないこと
• この事例研究には、精神科病院で何らかの診断を受けた人は参加できないこと
• 事例研究としてまとめるのにプライバシーについて最大限に配慮されるが、その過程で明らかになること(例、年齢、性別または性的指向、GIM治療要素の経験の有無、研究参加動機、生育歴、治療プロセスで明らかにされること、など)が含まれる可能性があること
• ボニー式GIMへの参加過程で、難しい感情や不快さを体験する可能性があること
• 事例研究が出版される前に内容を確認し、何度でも訂正を求められること
• 途中で事例研究への参加をいつでも、やめることができること
• 途中で事例研究への参加をやめることに対する補償はないこと
• 途中で事例研究への参加をやめた方のデータは破棄され、研究として一切使われないこと
• 途中で事例研究への参加をやめることで参加者に不利益が生じることはないこと
以上の内容を十分にご理解した上で、事例研究に参加していただける方は、別紙の同意書に署名と捺印をしていただきます。
なおこの調査研究は、2018年8月30日に名古屋音楽大学倫理委員会により審査され承認されています。
もし事例研究にご協力いただける方は、下記の連絡先にご連絡ください。また何かご不明な点などございましたら、お手数ですが下記連絡先までご連絡頂けますようお願い致します。皆さんのご協力に心より感謝申し上げます。
名古屋音楽大学音楽療法コース専任講師 猪狩裕史 (yigari@meion.ac.jp)